おすすめの本 その1

「いやいや期」の解説が分かりやすいなぁ、と感動した本。

大河原美以先生の 

子どもの「いや」に困った時読む本 どうやってしつければいいの?

これを読むと「いやいや期」ぜひ来てほしい!ってなるんじゃないでしょうか、

お子さんの脳の中で起こっている大切なことが書かれています。

ざっくりですが、一部を紹介したいです。

人間の脳には

命を守るため、本能的に「身体」「感情と記憶」を司る部分(通称、いやいや脳)と

時間をかけて発達する「言葉を理解する」「考えた通りに実行する」部分(通称、おりこう脳)がある。

通称「いやいや脳」は「不快な身体感覚や感情」を直観で感じて、

身体にとって害になりそうなものを瞬時に拒否する、「命を守る賢さ」の脳。

出生後すぐから機能する。(赤ちゃんは、一切忖度せず、生きるために、お腹すいた!痛い!怖い!など、泣いて助けを求める)

反対に、通称「おりこう脳」は、言葉を理解し考えた通りに実行する、感情をコントロールする脳。

なんと約20年かかって完成する。

2~4歳の頃は、身体の動きは活発になって、何でもやってみたい!意思の強い時期。

でも、おりこう脳は、ほんのちょっとだけ機能したばかりだから

危ないからと止められても、やってみたい気持ちを抑えられなかったり、

思うとおりに出来なくて地団駄踏んで悔しがったり、

制御不能な気持ち(かんしゃく)が多発する。

じつは、いやいや期は

生きるために必要な「いやいや脳」の本能的な欲求と

言う事をきいて行動する「おりこう脳」の間で、

気持ちをコントロールする力(=がまんする力)

育てるために絶対に必要な時期。

(朝、「眠いなあ。寝ていたい。」でも、「起きなきゃ」などもそう。)

子どもの「いや」(つまり、不快な気持ちを自分でどう処理したらいいか分からずに困っている時)

が出てきた時、大人によって、それが「安心・安全」に代えられる経験によってのみ、

気持ちをコントロールする力(=がまんする力)を育てることができる。

もし、「いや」の気持ちのまま放っておかれると、キレる、暴言、暴走して、おりこう脳は成長できない。

かといって、「いや」の気持ちを無理に抑えつけられると、表面上、泣かない良い子になるけれど、いじめをしても心が痛まないなど、深刻な心理的問題が生じたりする。


いやいや期は、子ども本人も、周りの大人にとっても、本当に大変な時期ですが、

すべての気持ちに意味があり、どれも大切であると尊重されることで(大人も、子どもも。)

「安心・安全」に包まれることができる、

穏やかに、自然に、気持ちをコントロールできるようになる、

ということですね。

ご紹介したのは・・・こちらです

子どもの「いや」に困ったとき読む本 どうやってしつければいいの?

著者 大河原 美以(おおかわら みい)【東京学芸大学教育心理学講座教授。博士(教育学)臨床心理士・家族心理士・学校心理士。】

発行所 大和書房(だいわ しょぼう)

2016年8月30日第1刷発行

2020年7月10日第4刷発行

定価 本体1500円+税